新着情報Blog
2024/05/01
館内情報その他
【皆生温泉】古来から「ヨミガエリ」の地として【伝説】
古来から復活・再生を意味する「ヨミガエリ」の地
「その昔、出雲の稲佐(いなさ)の浜から泡となって流れ出た魂たちが、海岸に流れ着き、新しい身体と心がよみがえり皆、
生まれ変わったことから、当地を〝皆生(かいけ)〟と呼ぶようになった」
という伝説が皆生温泉にはあります。
皆生が古来から復活・再生を意味する「ヨミガエリ」の地であったというのは、とてもロマンチックなエピソードですね。
魂が波によって運ばれ、海に湯が湧く「カイケ」の地で「ヨミガエ」ったという伝説を考察してみます。
「ヨミ」の地
日野川の河口に位置する皆生温泉から境港まで伸びる、長さ16キロの浜は日本最大の砂州で「弓ヶ浜(ユミガハマ)」といいます。
古代出雲神話に出てくる国引きの際に、東の綱とされたのがこの弓ケ浜。その昔は「夜見(ヨミ)が浜」と言われていました。
砂州が陸続きになる前は島であったとされ、『出雲国風土記』には「夜見嶋」と出ています。そしてこの夜見の地名は「米子市夜見町」として現在まで残っています。
また、稲佐の浜から島根半島を通って美保湾までは対馬海流が流れています。浜から海流に乗ると夜見が浜へ流れ着くというのは、しごく自然な現象です。
魂が泡となって流れ着き、「夜見」の地で生まれ変わる、つまりこの地で「ヨミガエリ」、皆(ミナ)生まれかわったという伝承は地理的にも頷けます。
ヨミの意味は語源由来辞典によれば、
古代中国では、死者が行く地下の世界を「地下の泉」の意味で「黄泉(こうせん)」といった。
「黄」は五行思想で「土」を象徴することから、「地下」を表している。日本では大和言葉の「よみ」を漢語の「黄泉」に当てているため、語源は異なる。
古くは「よみ」を「ヨモツクニ(よみのくにの意)」といった。
「ヨモ(よみ)」の語源には、「ヨミ(夜見)」や「ヤミ(闇)」の意味。梵語「Yami」、中国語「預弥(ヨミ)」から「閻魔」の意味。
「ヨモ(四方)」の意味からや、「ヤマ(山)」など諸説がある。
あの世が地下にあるとするならば「夜見」や「闇」の説が妥当であるが、
『古事記』では雷神が登場し、地上にある世界のように評されていることから、「山」の説も考えられます。
美味しい食事と美肌の湯で「ヨミガエリ」
説明が長くなりましたが、皆生温泉は上記言い伝えがありますとおり、皆が生きる「ヨミガエリ」の温泉地です。
皆生温泉にお越しいただいて美味しい食事、美肌に良い塩の温泉で心身ともにリフレッシュし、「ヨミガエル」ことができるに違いありません。
【『食のみやこ』の豊富な食材】
東は大山、西に境港。
山の幸と海の幸が豊富で、大山からの清らかな水はサントリーの天然水の取水地でもある有数の名水の地です。
新鮮な魚介類、なかでも松葉ガニは冬の山陰を代表する味覚です。
春から夏にかけては境港に近海クロマグロが水揚げされます。さらにはノドグロ、シロイカ、岩ガキなどグルメを唸らせる食材の宝庫です。
また、日本の黒毛和牛の始祖と呼ばれる鳥取和牛など、「食のみやこ」の豊富な食材で心身ともに元気が「ヨミガエ」ってきます。
【日本有数の塩化物泉】
皆生の湯は日本でも有数の塩分濃度を誇る塩化物泉といわれています。
中央温泉研究所の分析によれば、皆生温泉に入ると塩化カルシウムや塩化マグネシウムといった塩類が皮膚に付着し、
薄いヴェールをまとった状態になります。このヴェールは入浴後の熱の放射を防ぎます。
この保温効果によって万病の敵である体の冷えを防ぐことができます。
またナトリウムは皮脂と反応してグリセリン(脂肪酸(R-COOH)+Na+→Na-石鹸(R-COO-Na)+グリセリン)「皮脂石鹸」となり
汚れを落とす洗浄効果があるので美肌にとても良い温泉といえます。
さらに、カルシウムやマグネシウムは保湿効果を発揮するため、お肌の潤いに大変良くなっています。
また温泉の皮ふ浸透刺激と温熱効果によりデトックス(排毒)効果もあります。
まさに、お肌も「ヨミガエ」る皆生の湯です。
伝説の「ヨミガエリ」の地、その地で美味しいお料理を食べ、美肌の湯に浸かれば心身ともに「ヨミガエ」ること間違いなし、ではないかと思います。
「ヨミガエリ」と「縁結び」・「厄払い」
皆生温泉で「ヨミガエ」った後は、出雲で新たな「縁結び」。
【八重垣神社の鏡の池占い】
八重垣神社では鏡の池占いが有名です。
池に五円玉を浮かべて良い御縁を占います。
【出雲大社】
古来出雲大社は縁結びの神様。お参りして縁結びはいかがでしょうか。
【清水寺】
安来の清水寺は「厄除け」で有名です。
「ヨミガエ」った後の厄除けと縁結びのパワースポット巡りは、生活に張りと潤いを取り戻す最高の旅行になること間違いありません♪
観光情報はこちら |
【「ヨミガエリ」伝説のある皆生の湯薬師様】
皆生温泉のOUランドさんに鎮座まします「ヨミガエリ」のシンボルといえる湯薬師様。
この薬師如来はもともと皆生の海岸に漂着したものと伝えられています。「魂が流れ着いた」という伝説を想起させますね。
その後大正三年に皆生温泉街が整備されたときに無病息災と長寿を願って開発した源泉近くに薬師堂が建立されました。
温泉の薬師如来ということで、地元では「湯薬師様」として親しまれています。
流れ着いて皆生温泉の守り神として皆生の発展を守ってくださる湯薬師様、まさに「ヨミガエリ」のシンボルと言えます。
皆生温泉にお越しの際は、温泉と料理で心身ともに「ヨミガエ」っていただき、パワースポット湯薬師様お参りになることをおすすめいたします。
まとめ
皆生温泉は長寿の湯として有名ですが、上述のような「ヨミガエリ」の言い伝えはあまり知られていません。
皆生の地は出雲神話に出てくる夜見が浜にあります。
魂が稲佐の浜から対馬海流に乗って、この夜見が浜へ流れ着き、(『海に湯が沸く米子の皆生』と古来から言われているように)
自然湧出の温泉によって「ヨミガエ」っていたのではないかと想像します。
出雲では「縁結び」で全国から人が訪れています。
御縁を結ぶと同時に、皆生の地で「ヨミガエ」って頂けると、より一層ご利益があるのではないか、と思います。
美肌と長寿の温泉に浸かり、食のみやこの美味しい食事で心身共にヨミガエリ、明日からの活力を得る。
そして出雲の神社仏閣パワースポットで新たな御縁を結ぶ。
心身の癒しの旅行に、皆生温泉は最適の地だと思います。